自己紹介
こんにちは。ニュージャージー駐在妻のMaryです。
私は2025年の夏、ニュージャージー州に帯同してきました。
私は帯同前、日本の航空会社に勤務していました。
今回はプレ駐妻の皆さんや海外渡航予定の方に向けて国際線搭乗時の機内持ち込み手荷物について共有していきたいと思います。
身の回りの品と機内持ち込み手荷物
まずはじめに、機内持ち込み荷物には2種類あります。
1つ目が身の回りの品、2つ目が機内持ち込み手荷物です。
航空会社勤務時もこの違いが分かりにくいというお話をよく耳にしました。
この2つの違いですが身の回りの品は名前の通りハンドバッグやショルダーバッグなどの前の座席の下に収納できるサイズの物をいいます。
機内持ち込み手荷物はキャリーケースや大きめのリュックなどをさします。
機内持ち込み手荷物のサイズについては航空会社や機材によって異なります。
JAL/ANA 100席以上の機材 115cm以内 55cm×40cm×25cm以内 合計10KG以内
100席未満の機材 100cm以内 45cm×35cm×20cm以内 合計10KG以内
アメリカン航空 56cmx36cmx23cm
ユナイテッド航空 56cmx35cm x23cm
海外の航空会社については身の周りの品にもサイズ規定がある場合があります。
しかし、ほとんどの日本の航空会社は厳格なサイズの規定はありません。
正直なところ、日本のFSC(JALやANA)では持ち込み手荷物が2つともがキャリーケースサイズでも止められずに搭乗している方をよく見ました。 (予約率が高い際は搭乗口での預けを依頼されることがあります。)
しかし、アメリカの航空会社(特にLCC)ではかなり厳密に荷物のサイズチェックを受けるので予期せぬ超過料金を防ぐためにもしっかりと各航空会社のホームページを確認しましょう。
また、日本からアメリカ国内で乗り継ぎがある方や駐在中にアメリカで国内旅行をする方は航空券の料金に機内持ち込み手荷物すら含まれていないことがあるので注意が必要です。
国際線からの乗り継ぎでまとめて買っているときは基本問題ありませんが、別で分けて買っているときはアメリカまでとそのあとの乗り継ぎとでルールが違うことがあるので気をつけましょう。
制限品の仕分け方
ここからは制限品について説明していきます。
荷物をパッキングする際、機内持ち込みと貨物への受託のどちらを選ぶべきか悩むことがあると思います。
こちらについては各航空会社や国土交通省のホームページで確認することができます。
航空会社のサイトではよくあるケースのみが記載されているため、そこに記載がないものを持っていく際には国交省のホームページをおすすめします。
航空:機内持込・お預け手荷物における危険物について – 国土交通省
また、ここにも記載がない場合は事前に搭乗予定の航空会社に輸送可否を確認しておくと確実に輸送することができます。
【パッキングに悩んだ際は】
・ハイジャックやテロに利用される恐れがないか?(刃物、凶器、多量の液体)
・燃えそうか?(バッテリーやライター、マッチ、一部のスプレー製品、ガス製品など)
を基準にしてみてください。
ハイジャックやテロに利用される恐れのあるものはもちろん機内に持ち込むことができません。しかし、包丁やハサミなど渡航先で刃物が必要な際があると思います。
そんな時は預け荷物に収納しましょう。
燃えそうなものについてですが、機内で火災が発生した場合客室乗務員が火を消し止めることができます。しかし、貨物室で火災が発生した場合誰も消化することができません、、
そのため燃える恐れのあるものは機内に持ち込みましょう。
ただ、物によっては機内も預けもそもそも航空輸送が不可とされる危険品もあります。空港で気づいた際には廃棄することになるため不安なものはすべてしっかりと確認しましょう。
機内持ち込み不可の一例
・刃物やはさみ、かみそり、先の尖ったもの(ピッケルや金属性の尖った登山用杖、工具など)。
・1容器100mlを超える液体(国際線/アメリカの国内線)
・一辺が60cmを超えるもの(三脚やバットなど)
ざっくりいうと以上のものが持ち込み禁止です。
はさみについては先端がとがっていないものであれば刃渡り6cm以内の物は持ち込み可能です。かみそりは刃渡り4cm以内であれば持ち込み可能です。また、医療用の注射なども事前に航空会社に連絡をすることで持ち込みが可能になります。
液体ですが、国際線やアメリカの国内線では必ず1容器100ml以下でジップロックに入れて持ち込まなければいけません。歯磨き粉や、ワックス、スプレー製品なども液体とカウントされるので注意が必要です。
一辺が60cm以上の物については各航空会社によって3辺の合計サイズが規定以内であれば一部が出ていても楽器やラケットなど持ち込みを認める例外があります。
この例外部分については保安検査前に必ず空港のカウンターで了承を得る必要があるためカウンターに立ち寄りましょう。OKの場合はシールを鞄に貼ってくれます。
三脚やバットなどは鈍器になりうるためこの例外には適応されません。
機内持ち込みも貨物受託も不可の一例】
・バッテリーが取り外せない ヘアアイロン/水中ライト/スマートバゲージ
・一部のスプレー
・殺虫剤、農薬、漂白剤
・花火、火薬、クラッカー、ガスボンベ
・漂白剤、ペンキ
・容量の大きいバッテリー
まず、バッテリーが取り外せないヘアアイロンなどですが熱源が取り外しできないと鞄の中で勝手にスイッチが付き火災になる可能性があるため禁止されています。
一部のフライトモードが搭載されたモデルはそのモードに切り替えることで持ち込むことが可能になりますが、こちらは企業が航空会社に安全データを提出している場合のみです。安全データがないものの場合はフライトモードにしても没収になる可能性があります。バッテリーが取り外せるものについてはすべて外して持ち込んでおくのがベターです。Refaなどはしっかりとバッテリーが外せるようになっています。
一部のスプレーとかなりざっくりな書き方をしましたが、ここが一番ややこしい部分になります。基本、体にかけて使用できるものはOKと考えてください。
ヘアスプレー、日焼け止めスプレー、サロンパス、衣類用防水スプレーなどです。
体にかけて使用しないもの 殺虫剤やスノーボードのワックス、車用防水スプレー、空間消臭剤などは基本的に持ち込みも預けもできません。これに関してはかなり細かいルールがあるので体にかけないタイプのスプレーを持参する際は必ず事前に各航空会社や国交省のホームページを確認の上、わからなければ搭乗予定の航空会社に事前に確認を取りましょう。
最後に容量の大きいバッテリーと書きましたが、ワット時定格量160Whを超えるものをさします。基本的に私たちがスマホの充電に使用するようなバッテリーは160Whを超えることはありませんが、一度に何台も高速で充電できるような大型のバッテリーは不可なことが多いです。
また、海外製のバッテリーなどでWhの記載がないものは没収となることもあるので注意が必要です。
以上が国際線/アメリカの国内線における制限品のルールでした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。